中国で最も先進的な大都市上海。住宅は、戸建住宅、アパートの様な低層集合住宅、敷地ごと管理された高層マンションの3つに大きく分かれます。戸建住宅は别墅と呼ばれていてかなり高級な住宅で、一般人が居住する普通の木造住宅とは違い豪華邸宅と思ってください。アパートの様な低層住宅は、所謂上海の庶民的な住宅で、外国人が住むにはおすすめできません。やはり敷地ごとに管理された高層マンションがおすすめになります。中国は治安は良い国なので、防犯面で過敏になる必要はありません。では、具体的におすすめのマンションについてご説明しましょう。 まず、日本の賃貸マンションとの違いについてですが、賃貸マンションは基本二つに分類されます。 一つは外国人への賃貸目的で開発された専用マンション。こちらは全棟が賃貸者用のマンションです。 二つ目は分譲マンションの一室が貸し出されるマンションです。こちらは全棟分譲マンションとして売り出されたマンションで、部屋の持ち主が 一部屋だけ貸し出す形態です。ここでは、前者を専用マンション、後者を部分賃貸マンションと呼ぶことに致します。 社命で上海に赴任される場合は、手続きのすべてを会社が行ってくれる筈ですから、物件を決めるだけで大丈夫です。 次に個人で上海に居住する場合は、ご自分で不動産会社と手続きしなくてはなりません。とにかく中国語が堪能でない方は、日本人向けの不動産会社がありますので、日本語で契約されることをおすすめ致します。不動産契約は、日本でもトラブルになることが多い契約ですから、不慣れな中国語で契約するのはとても危険です。付け加えますと、専用マンションは法人契約が基本ですので、個人で契約できないことを知っておいてください。 全棟外国人専用マンションタイプのマンションは日本の会社が日本人用に建設したマンションがほとんどなので、居住者もほとんどが日本人です。一番のメリットは日本語が通じるという事です。さまざまなサービス部門で日本語ができるスタッフを採用、又教育していますから、中国語が話せなくても便利です。
かたや、部分賃貸のマンションは、日本語は全く対応してくれないと思ってください。・管理会社。中国のマンションには管理組合は無く、マンション管理会社によって管理されています。玄関入り口などに係員が常駐していますが、日本語はまず話せませんし、あまり仕事をしてくれないと思っておいてください。 高層マンションがほとんどですが、エレベーターの設置数はおおむね少ないので、朝夕の混雑時は相当に時間がかかると思ってください。 専用マンションで用意されている日本人学校行きのバスはありません。日本人学校に通うお子さんがおられる場合は、ご自分で通学方法を準備しなければなりません。市内へのシャトルバスはマンションによってはあります。 住戸は家主が個人的に貸し出している性格上、住戸内で発生したトラブルは、管理会社に連絡しても対応してくれません。あくまでも家主(不動産会社)に依頼することになります。
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