出典:人民網日本語版 2025-04-03
「中国玩具の都」と呼ばれる広東省汕頭市澄海区では、人工知能(AI)技術が国産大規模AIモデル「DeepSeek」(ディープシーク)などのプラットフォームを下支えとして、玩具産業の「スマート製造」の高度化を加速させている。
広東群宇互動科技有限公司の陳鋭烽社長は、「AIによるストーリーへの感情移入の感覚はこれまでと全く異なるもので、インタラクティブな体験が強化されている。現在のAIストーリーは聞く者をストーリーの世界に引き込み、プレイヤーは海へ行くかジャングルへ行くかを選ぶことができ、その先でさまざまなシーンに出会うことになる」とストーリーテリング玩具を例に挙げながら説明した。
中国の玩具生産・輸出拠点の1つとしての同区は、税関統計によれば、2024年の累計輸出入額が144億4800万元(1元は約20.6円)に上り、25年1-2月の玩具輸出額は14億8000万元だった。
AI玩具の売れ行きが好調なことから、AI玩具の受注量は爆発的に増加した。複数の企業が、「AI玩具の市場ニーズは予想をはるかに上回っている」としている。
現在、同区の玩具産業はAI玩具製品のラインナップで多様化した発展を遂げており、人型ロボット、フィギュア、ぬいぐるみ、シングル/デュアルスクリーンロボットなどさまざまな製品がある。25年の汕頭市政府活動報告では、これから総投資額が200億元を超えるグローバル玩具スマート製造センター、国際玩具クリエイティブ研究開発商業貿易センター、グローバル玩具データサービスセンターなどの建設加速が打ち出された。
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